blog:アドレナルファテーグ①で
アドレナルファティーグ(副腎疲労)度テストされましたでしょうか?
副腎の疲労度はいかがでしたか?
なぜ、アドレナルファティーグを今回取り上げたのかと申しますと、
以前blogで紹介しました、血糖値スパイクとアドレナルファティーグがどうやら関係がありそうなのです。
(血糖値スパイクについてご存じない方はこちらのブログはどうぞ⇒blog:血糖値スパイク。知らない間に高まる突然死のリスク)
腎臓というのは皆さんよくご存じだとおもいますが、
副腎というのは、腎臓よりも聞きなれない言葉ではありませんか。
(日本の病院ではアドレナルファティーグが発見されにくいはずです)
まずは小さいけど、とっても大切な臓器、副腎についてご説明します。
副腎(ふくじん)のお仕事
副腎(アドレナル)は2つあって、左右の腎臓の上に乗っている三角形に近い形をした内分泌腺です。
副腎というと、腎臓のサブみたいなイメージですが、
腎臓の機能を助ける働きはなく、ホルモンを分泌している臓器。
副腎の目的は、【身体がストレスに対処し、生き延びることを助けること】
副腎から分泌されるホルモンは体内の主要な生理的過程のすべてに影響を与えるので、
ストレス腺といわれており、
ケガや病気、仕事や人間関係などの身体的・情緒的・心理的な問題に至るまで、
ありとあらゆるストレス源に身体が対処できるようにするのが
副腎の仕事です。
回復力、エネルギー、耐久力、そして、まさに生命そのものが副腎の正常な機能にかかっているのです。
副腎の機能
副腎は副腎皮質と髄質に分かれ、
おもに次のホルモンが分泌されます。
〇副腎皮質:アルドステロン(KとNaの調節)、
コルチゾール(血糖値の調節、抗炎症作用、免疫反応の調整、心臓と血管を強化、中枢神経を刺激、ストレス反応の正常化)
プロゲステロン、DHEAs、DHEA(抗酸化作用、組織修復、性ホルモン、コルチゾールの調整、抗加齢作用)
〇副腎髄質:アドレナリン・ノルアドレナリン(危機的状況で重要(闘争か逃走の状況に対応))
ざっくりと言いますと
◎正常な血糖調節
◎抗炎症
◎抗酸化の保護作用
◎アルコール・薬物・食物・環境のアレルゲンに対する反応を最小限に抑える
などの機能があります。
スポーツ選手ならば「ステロイド」として知られるホルモン。
筋力・スタミナなどに敏感に作用します。
私たちは、副腎ホルモンなしでは生存できません。
どれだけ健康に暮らせるかは副腎がどれだけよく機能することができるのかに左右されるのです。
副腎が疲労すると…
副腎疲労の症状は、副腎機能の低下なのですが、近代医学では副腎機能低下症(アジソン病)ではなく、
副腎機能低下症候群(文献によっては症候群ではないと書かれているものもあります。)と位置づけされ
人類のなんと3割がこれに罹患しているという研究結果も出ているようです。
副腎疲労の症状
◎低血糖症
◎糖尿病
◎繊維筋痛症
◎自己免疫疾患
◎アレルギー・鼻炎・喘息・呼吸器感染
◎性欲減退(※)
◎更年期障害の症状の悪化
◎PMS(生理前症候群)の悪化
◎慢性的な疲れ・関節炎
◎アルコール依存症
など
(※)…中年(女性は閉経後)以降副腎は性腺に代わり、性ホルモンの主要な内分泌腺になるため、性欲などにも関わる。
あれ?(; ・`д・´)
わざとらしく、赤文字にしましたが、
低血糖、糖尿病、、、
血糖値スパイクに関連したキーワードがでてきましたね!
血糖値スパイクはコルチゾールの働きに関連がありそうです。
副腎疲労の原因
アドレナルファティーグはストレスが原因となって起こります。
ストレスは軽度~重度まであり、
種類は身体的・情緒的・心理的なもの・環境に由来するもの・感染性のあるもの、
あるいは、これらの組みあわせによるもの。
ストレス源がなにであれ、副腎はすべての【ストレス】に反応するのです。
最愛の人の死、深刻な病、交通事故など、人生における最悪のストレスは突然起こります。
しかし、ほとんどは日々少しずつ少しづつ蓄積されていく【ストレス】が原因です。
小さなストレスが積み重なり、個々の許容量を超え、適切な対応が出来なくなったとき
アドレナルファティーグが始まるのです。
実はアドレナルファティーグの原因がはっきりしない場合があります。
というのも、本人の自覚症状がない場合(強いストレスにさらされている自覚がない場合)があります。
また、関係性のないストレスの積み重ねが原因となることが多々あるからです。
では、日常になりすぎて、つい目をつむりがち、でも、スルーしてはいけない蓄積するストレスとしては
🔥食事の質
🔥休息の質
🔥運動不足や過度な運動
🔥感染症
などがあげられます。
その中でも食事の質によるものが原因として大きな割合を占め、
休息の質や感染症などその他のストレス要因にも大きく影響する項目だと思います。
しかし、私たちがもっとも対処しやすいものも食事です。
食事の質を改善することは、アドレナルファテーグへの対策とともに、血糖値スパイク対策にもなるのです。
次回、副腎に負担をかける食物とアドレナルファティーグと血糖値スパイクの関係性についてご紹介します。