血糖値スパイクって何?
最近よく雑誌や、H.Pなどで「血糖値スパイク」という言葉を目にします。
先日TVでも特番がありました。
血糖値スパイク とは・・・
食後すぐの血糖値(※)が正常な範囲を超え、急上昇↑し、その後、急下降↓すること です。
スパイクとは釘や先端がとがったものの意味(ex 靴のスパイク)で、
血糖値の変化をグラフで示したとき、波形が鋭い釘(スパイク)のようになることからついたようです。
グルコーススパイク や 食後高血糖 と呼ばれることもあります。
(※)血糖値:血液中に含まれるブドウ糖の濃度の値。
日本糖尿病学会では以下の3つの血糖値にとって判断をしています。
血糖値の正常値は
①空腹時の血糖値 80~100mg/dl
②食事の2時間後の血糖値 80~140mg/dl
③Hb(ヘモグロビン)A1c(※※) 4.6%~6.2%
(※※)Hb(ヘモグロビン)A1c : 過去1~2ヶ月の平均血糖値
Hb(ヘモグロビン)A1cは赤血球の中に含まれる血色素Hb(ヘモグロビン)にブドウ糖が結合した物質です。
1度でもブドウ糖と結合すると離れないことから、過去1~2カ月間の血糖状態がわかります。
糖尿病にとって一番気にすべき数値になります。
2類糖尿病予備群とも言える血糖値スパイクですが、
日本糖尿病学会の定める基準では
①空腹時血糖値(9時間以上なにも食べていない状態で測定)にも②食事の2時間後の血糖値にも
食後のみに急上昇する一時的な血糖異常の特徴は数値として現れるわけがありません。
要は一般的な検査ではわからないのです。
では、身体の症状としてはどのように現れるのでしょうか。
血糖値スパイクの症状とメカニズム
症状:
頭痛・眠気・だるさ・目のかすみ・イライラ・集中力の低下・空腹感
肩甲骨や胸のあたりが締め付けられるような違和感、胸苦しさ
イタリアの最新研究で血糖値スパイクのメカニズムが明らかとなりました。
血糖値スパイクの状態が2週間つづくと、
血液中に発生した大量の活性酸素の影響で、血管細胞の4割が死滅し、血管の壁が傷つきます。
悪玉コレステロールが血管内壁に付着し肥厚、血管内壁が硬くなる動脈硬化となります。
ここら辺でも上記の諸症状はちらほらでているはずなのですが、
そのまま対処せず、経過した場合、
動脈硬化は体内のあちこちで進行し、脳梗塞や心筋梗塞など、突然死のリスクが高まること、
また、認知症やがんを引き起こす原因となるようです。
血糖値スパイク”危険度、自分で簡易的に診断してみよう!
最新調査では1400万に規模の日本人が血糖値スパイクを生じている可能性があり、
特に、40~50代に蔓延しているといわれていますが、
別の調査ではやせ型の20代女性の5人に1人が血糖値スパイクだというデータもあり、
年齢に関係なく、起こっているようです。
健康診断では正常だけど、ちょっと気になる兆候があるあなた
この診断結果が全てではありませんが
8つの質問に答えるだけで、「血糖値スパイク」の危険度を判定できます。
【チェックテスト作成協力:九州大学 二宮利治教授】
“血糖値スパイク”危険度チェック!→http://www.nhk.or.jp/special/kettouchi/check/index.html
長くなりましたので、
次回、血糖値スパイクの原因と対策を考えてみたいと思います。
[…] (血糖値スパイクについてご存じない方はこちらのブログはどうぞ⇒blog:血糖値スパイク。知らない間に高まる突然死のリスク) […]